言霊という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。
言霊ということに関してはさまざまな書物が出ていて、大変興味深いものも多くあります。
どの書物にも言葉が持つエネルギーについて書かれていますが、日本語というのはちょっと不思議な、怪しいエネルギーを持っているようです。
催眠術なども言語誘導により行います。瞬間的に相手に催眠をかける際には、ちょっとびっくりさせるようなアクションを使ったり、光るものや単純な動きのあるものに注目させ誘導していきますが、言語誘導がないとそれは行なえません。
アメリカかどこかの催眠術師が日本人に催眠をかけるというショーを見たことがありますが、結局これも通訳を通しながら、言語誘導と注視をさせることで精神を集中させながら行っていました。
そして、催眠の場合には、それにかかりやすい人とそうでない人がいますが、すでに「自分に催眠はかからない」とか「あんなものはインチキだ」と考える人にはなかなかかからず、よくやるステージ催眠ショーなどは、いくつかのテストを行い、催眠にかかりやすい人だけをセレクトしてから行っています。
さらに、ステージの上の人だけではなく、ステージを見ている人も暗示を受け入れて催眠にかかってしまう人が何人もいるわけです。
高次機能を持った人間の脳は、言語によって左右されてしまいます。
言語と言ってもしゃべり言葉だけでなく、内言語といって心の中でつぶやく言葉も同じです。
そして自分が常に判断を行って生活していると思われるようなことも、案外、人から左右されていることもあります。明確な言葉としてだけではなく、映像や小さなアクション、欲求をくすぐるような出来事やアイコン、様々な刺激を受けながら誘導されていきます。
自分で自分をわざわざ催眠に入れているとは考えないものの、実はご自分の言葉によって行動や生活をしている、あるいはさせられてしまっていることも多いのです。
思い出してください。例えば今日ラーメンを食べたとして、なぜラーメンを食べたくなったのか。それはもしかしてラーメンの匂いをかいだかもしれませんし、ラーメンの看板が目に入っていたのかもしれません。しかし、それは無意識下で行われ、ささやくような内言語によって左右されたことも多いのではないでしょうか。
何かの原因、それがたとえ今日でなくても、数日前に「……したいな……」などと考えたかもしれません。そしていただいたお給料と引き換えにしてしまったかもしれません。
幼いころに言われた親からの言葉かもしれませんし、テレビのコマーシャルから受けた刺激かもしれません。コマーシャルは本能をくすぐるようにつくられていますから影響力は強いでしょう。
いずれにしてもそこに言葉から受ける影響はあるはずです。
さて治療上、その影響力を与える言葉をどう使うのかというと……
これは一概には言うことはできませんが、物理的に痛みがないはずの状態の方が痛みやしびれを訴え続けるということがありますが、これはある種の幻肢痛であると言えないことはないと思います。
つまり脳は、ないはずの部位に痛みやかゆみを出現させるという、見事なイリュージョンを行うことができるのです。
そしてそのイリュージョンの大元が言語であると考えられるのです。
つまり、「ああ、今日もひざが痛くなりそうだな」とか「低気圧が近づいてきたら腰がいたくなるんだろうな」とか「お医者様がこれは一生治らないと言っていたから治ることはないんだろうな」という、自己催眠に近い言語誘導を自ら行ってしまう人がいるのです。
スキーを滑っていて、「あっ、あそこのガケには行きたくないな……」とつぶやきながらそのガケを見ていると、当然そこに突っ込んでしまうことになるわけです。
今日の仕事は肩こりになりそうだなとつぶやけば、肩こりがやってくることになるわけです。肩こりを見つめて呼び込んでしまうわけです。
もしこのトリックがわかったならば、逆に利用しない手はないわけです。今まで使っていた内言語をちょっといじってやればいいわけです。
簡単なことですが繊細な方法です。これもまた間違えるとやっかいですが、うまく使えば痛みやしびれを軽減させることは、手品師の後ろに回ってタネを知れば難しいことではないと理解できるでしょう。
詳しくは人によって違いますし、適正に行わないといけません。
ネガティブな言葉からポジティブ言語に変えるということを忘れずに生活することはどなたにも大切なことではないでしょうか。
今日もご精読ありがとうございました。
肩こり・腰痛の原因は何か、そしてその原因に栄養を与えているのは言葉かもしれません。
あっ、そうかもしれないと感じた方は634bodysalon(むさしボディサロン・整体・武蔵村山市)がヘルプできるかもしれません。
玉川上水・国立音大近くの634bodysalon(むさしボディサロン)阿部泰志でした。