急性腰痛

西洋では「魔女のひと突き」と言われるぎっくり腰。成人になるとかなりの割合で経験をする方が増えます。

一口にぎっくり腰と言っても症状も原因もさまざまです。

腰痛学会などという学会が出しているテキストにも、簡単に言うと「原因がよくわからない」ということが書かれています。つまり腰痛の原因が何かわからないので決まった対応の仕方もないということになります。

ただし、我々整体師がこの腰痛に取り組むときに、「原因がわからないので治せません」ということはあまりにも情けないですね。

そこで頭と身体に染み込んだ施術を行うわけです。ちなみに腰が痛いから腰ばかりを揉んで何とかしようとする治療院は、これ悪口ではありませんが、やめた方が無難です。

腰が痛いから腰を揉む、そして改善するということもあるわけです。しかしながら、腰が痛くなった原因の方に注意を向けないと、改善したとしてもまたぶり返したり、揉み返しでひどい目にあうこともあります。

当サロンにお越しの方でも、腰痛で大手チェーン店に行ってもみほぐしてもらったのだけど、二日目に歩くこともできないほどの痛みになったという方がいらっしゃいました。これは結論から簡単に言うと、もんではいけないところをもんでしまったということであり、改善させるどころか怪我をさせてしまったということです。

実はかなりの確率で、強くもむということのトリックが仕掛けられているのです。強くもむということイコールファシアや筋膜や筋肉そのものを傷つけるということなのです。

それでも痛みが再発、あるいは揉み返しで重だるくなっている場合、またお店に来てもらえれば、回数券を買ってきてもらえれば、儲かるわけです。

ですから、グリグリ揉んだり叩いたりすることは、顧客満足度を上げつつ、軽く怪我をさせ、再来院させるという秘密のテクニックなわけです。

人間の筋肉の反応について理解していれば、こんな怪我をさせることなく早期に改善させることも可能です。もちろん万人に効く同じテクニックではありませんし、個人の特徴を問診の中でつかむ必要があります。

さて、そんな施術現場の闇をお話してしまいましたが、すべての大型チェーン店が悪いことをしているわけではありませんのでご了承ください。

よく聞かれることで急性腰痛・ぎっくり腰になったんですけど、冷やした方がいいんですか、温めた方がいいんですか? はたまた寝ていた方がいいんですか、起きていた方がいいんですか? どうしたらいいんですか?という質問です。

今申し上げたように原因は千差万別なので一概には言えませんが、状況をお電話なりでお聞きすればアドバイスさせていただくことも可能です。

ざっくりと記載しますが、自己責任で対応してくださいね。

まず急性ということですから、わかりやすく考えれば、身体の中に傷ができたような感じです。その傷口の上から揉んだり叩いたりすればどうなるか想像がつきますね。

あまり傷が深くない場合、揉んだり叩いたりは気持ちいいのですが、申し上げたように怪我がひどくなります。

傷ができたばかりは、身体の修復技術を信じて、激痛の場合は起きていて苦しい場合は寝てもよいでしょう。しかしながら、可能であれば日常生活を普段に近い形で行っていただく方が結果的に早くよくなります。

痛みが強い場合、初期段階では冷やした方が楽になりますが、あまり冷やし続けないで、できれば常温にしておいた方が身体の働きを助けることになります。

ひどい肩こり・腰痛は634bodysalon(むさしボディサロン・整体・武蔵村山市)にご相談ください。

それでは季節の変わり目、お体ご自愛くださいませ。

武蔵村山市大南4丁目、玉川上水・国立音大近くにあります整体院・634bodysalon(むさしボディサロン・整体・武蔵村山市)の阿部泰志でした。

本日もご精読ありがとうございました。

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