ぎっくり腰でおみえのクライアントに、「原因は何か思い当たるものがありますか?」とお聞きすると、「昨日、本当に軽いダンボールを持ち上げた瞬間にギクッときて、動けなくなりました。」とおっしゃいました。
「軽いダンボールでもぎっくり腰になるんですね。」とおっしゃるのでこうお答えしたのですが、「ダンボールを持ったのも1つの原因になりますが、それはきっかけで、主な原因ではないと思いますよ」と。
例えば、鉛筆を床から拾っただけでぎっくり腰になっておみえになった方もいらっしゃいますが、この方の場合にも、鉛筆1本の重みで腰痛を引き起こしたというわけではありません。
それでは何かというと、日常生活に原因が潜んでいるのです。
つまり小さな原因がたまりにたまる、つまりコップに少しずつ、継続的に水滴を垂らしていくと、最後に水があふれる瞬間がありますね。その水があふれる瞬間がぎっくり腰と言えるわけです。水滴が原因で、それがたまりにたまってあふれる、その瞬間が腰痛発症の瞬間です。
このダンボールでぎっくり腰になった方のお話を伺っていましたら、どうやら原因は突然のものではなく、3週間ほど前から始めたランニングでした。普段運動しない方なので、疲労が蓄積していたようです。疲労の蓄積により爆発したのがその日であると考えられました。
普段から、疲労をためないこと、いつでもリラックスする時間を持つことが快適生活への第一歩ではないでしょうか。
快適生活には、運動、栄養、休養のバランスを保つことが大切です。いつも申し上げるように掛け算で考えるとよいのではないでしょうか。
運動が5,栄養が5,休養がゼロですと、元の木阿弥、ゼロになってしまいます。
すべてが少なくても、ゼロの項目がない方がよいということをご理解していただければ幸いです。
きょうもご精読ありがとうございました。
腰痛なら634bodysalon(むさしボディサロン)の阿部泰志でした。