神の手

今日はちょっと裏側の話をしますね。

婦人雑誌などで「神の手特集」とか「神の手を持つ整体師」みたいな見出しを見たことはありませんか?

私のビジネスエリアでもご自分のホームページに「私は雑誌◯ン◯ンの神の手特集で取材されました。」などと格好よく、さりげなくではなく、雑誌の写真なども載せながらアピールをしていらっしゃる先生がいらっしゃいます。

街で評判の手技を徹底取材!神ワザ治療院とか

『肩こり、腰痛、不妊からアンチエイジングまで ~神の手治療院』

とか、思わず私も行きたくなるような(笑)タイトルですね。

これ、雑誌社の方、どこから神の手の先生を見つけてきたんでしょうかね?

実は、私もホームページを持っていますから(というかこれを読んでいただいてましたね、ありがとうございます。)いろいろな営業から連絡が来るわけです。

0120で始まる番号からの着信でしたらすぐに営業活動とわかるのですが、最近の営業は狡猾なことに090とか070とか080とか、携帯の番号表示でかけてくるのですね。えげつないですね。

一番嫌なのは施術中に電話をかけてくる営業は嫌なんですけど、メールでもけっこう来るんですね。それで広告代理店みたいなところから連絡が来て、そうなんです、「神の手特集やるんですけど……」という内容なんです。

あれっ!神様に営業かけてたんだ、と思った方も多いかもしれませんが、世の中こんな仕掛けになっているんです。

広告代理店は、神の手治療院に選ばれたら、お客さんバンバン来て、今度は繁盛治療院になれますよって甘い言葉で営業するんですね。

それで技術以外でお客様を呼ぼうと考える治療家は多額の広告費を払い「神の手を持つ男」に変身するわけです。

気になるところの「神の手になるお値段は?」ということですが、ある雑誌の2分の1ページで35万円というお値段です。

神様になるのに35万円は安いのか高いのか?

来院者数を増やして35万円のもとを取れば安いとも考えられますが、それちょっと逆に考えると、広告費のために施術をするということですよね。ちょっと患者さんをバカにしてないかなって。

まあ、神様ではなく、紙様で「紙の手」、この手があったかという感じですね。

神の手治療院ではなく、「紙の手を使った治療院」ですね。

あ、私、別にお金を払って宣伝することに反対ではないんですね。周知しないと初めはお客様来ないんですから。きれいなホームページに人気雑誌の写真を載せて、「私、神の手なんて紹介されちゃってますけど、何か?」みたいなのはいかがなものかなあって。否定はしません、あくまでも(笑)。

あと、ついでに、ホームページの写真で空を見上げながら、「僕の理念は……」みたいな、しかもちょっとなっていう小太りの先生が語るページ、写真も太った動物が昼休みを取っているみたい。これもちょっとごめんなさいって感じですね。この歳でボクとか言ってる人、そもそもちょっとダメだなと。

それから、不思議なのが、脂ぎって、頭髪もちょっとヤバくて、太った治療家がやせる本を出版してたり、これいいのかなって思います。しかも気になって読んでみたら内容は「無いよ」って感じでした。消費者バカにすんなよ!って感じでした。

あ、今日は何かグチみたいな感じになってきてしまった。人の悪口は言わないお約束をしていたのに、あまりにもえげつない人がいるのでちょっと毒づいてしまいました。笑って読んでいただけてたら幸いです。

もし、私のところにまた営業をかけてきたら、亡くなった志村けんさんの「あたしゃ神様じゃねーよ!」っていうセリフ言ってあげようかな。

でも「広告費3万円におまけしますけど」なんて言われたら考えちゃうのかなあ?人間って弱い(笑)。神様じゃないから(笑)。

今日もご精読ありがとうございました。

武蔵村山市の神の手施術家を目指す634bodysalonの阿部泰志でした。

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