トータルで

私たちは、例えば身体の調子が悪くなったとき、何かのきっかけで「ビタミンC」がいいと聞くと、それを試してみようかな、と思ったりしますね。

確かにビタミンCにはさまざまな効果があります。断言できないので、あるようですと言っておきますね。

風邪を引いたらビタミンCだと、それを何か権威のある方が言ったとすると、いきなり信者になってしまう方がいらっしゃいます。

テレビの健康番組で新しいものが紹介されると、翌日にはスーパーの棚から商品が消えるなどということはよく聞く話ですが、ブームが去ると棚の商品は動かずにデットストックになってしまいます。

我々は何かにすがりたいのでしょう。それは本能の中に刷り込まれたものかもしれません。

しかし、それが行き着くと悲しい信者となり、「この薬を飲めば万病が治る」と言われれば、そのままお財布を開いて特効薬を手にすることになります。

しかし、我々の身体は大変複雑にできていて、これ一つで健康になれるというものはほとんどないと思います。例えば血液が酸性に傾いていて、pHを下げるための食品を摂り酸性とアルカリ性のバランスが取れることで健康になるというようなことはあると思います。

しかし、そのような場合でも、人間は機械のように同じようにできているわけではなく、さまざまな個性、機能的な特徴があり、各々違うわけですね。

腰痛でいらした場合でも、十人十色、原因も症状の出方も全く違うわけです。ぎっくり腰の方10人いらっしゃったら、処置の仕方も10人に対してみんな違うわけです。

風邪にはビタミンCがいいかもしれませんが、近年の研究では、抽出や加工したビタミンCだけでは効果が薄く、天然の素材の方がよいのだという方もいらっしゃいます。

私の大好きなドクター、アンドリュー・ワイル博士も西洋医学の偏りについて指摘していますが、簡単に言うとお薬でも成分だけ抽出したものは副作用が強く、天然素材の、不用と思われるような物質が混ざった、古来から使われるハーブのようなものの方が治療効果としては最終的にいいようです。

つまり自然にバランスの取れたものは多くの方に適合もしやすいということになりますね。

病気になったらお医者様、そしてお薬の処方、強いお薬ならば胃薬も出しておきましょうということになるわけです。

しかし、一番必要なのは栄養や運動ですね。人間の持っている機能をどう高めるか、これは私のサロンの究極のテーマですが、呼吸、きれいな水、運動はどなたにも大切で、それらに対して考えていただくようにしています。

骨盤を矯正したら健康になれる、というのは私には風邪を引いたらビタミンC一つで治る、というふうに聞こえてしょうがないのです。

複雑な働きを死ぬまで続ける人間の身体、楽しく生きていくにはどうすればいいのか、そのヒントが私のサロンにあればいいなと考えています。

まずは私が率先して人生を楽しめなければ、クライアントにもそうしていただけませんね。今よりもっと楽しくなるように人生をセッティングしつづけたいと思います。

そして常に森を見て木を見ないのではなく、トータルに見て、考えて、行動していきたいと思います。

腰痛にもさまざまな原因と処置があります。

肩こりと腰痛も深い関係があります。

お身体のことで何かありましたらどうぞ634bodysalon(むさしボディサロン・整体・武蔵村山市)へお越しください。

今日もご精読ありがとうございました。

634bodysalon(むさしボディサロン)の阿部泰志でした。

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