オーケストラ

皆さんはオーケストラを聴きに行ったことはありますか?

楽団員の方たちの息の合った演奏には感動しますね。

それぞれの楽器がそれぞれのパートで輝きながら、美しい音色を出して、メインとなる楽器以外はそれを支えるように演奏し、見事なハーモニーとなります。

例えば、小中学校の合唱コンクールでもそうですが、全員が調和したとき、ハーモニーしたときに感動を呼び起こします。

さて、我々の身体はどうなのでしょう……

我々が解剖学を学ぶとき、一つ一つの筋肉の名前や働き、骨の形や名前など、パーツとして覚えていきます。

運動として考えたとき、それら一つ一つのパート、つまり筋肉や骨や神経、ファシャなどがハーモニーしているときに素晴らしいパフォーマンスが生まれます。

しかし、いつも我々の身体は美しいハーモニーを作り上げているかというと、そうではないのではないでしょうか。

例えば捻挫をしてしまった場合、他の部位が健全で活動的であったとしても、スポーツなどを行うにはパフォーマンスを落とすことになります。

これは一箇所が他の場所に負担をかけてしまう状態です。

例えば、合唱の例でお話しますと、例えば40人ぐらいの生徒がチームになって合唱するとしましょう。その中にどうしても音程がうまく取れない人が一人いたとしますね。他の人はとても上手なのに、一人ちょっと難しい人がいたとします。

そうすると、全体としてのハーモニーのパフォーマンスは下がるわけです。その難しい人のボリュームを抑えて、他の人がカバーをしていくということになります。

つまりハーモニーさせるには、レベルの高い方に合わせてしまうとそれができないことになり、どうしても低い人を目立たなくして、全体のレベルを落としていくということになります。

身体も同じで、全体としてのパフォーマンスを上げるには、極端に劣っている場所を修復し、全体の、平均を上げていくことを考えなくてはなりません。

全身に故障がなければ、もし故障があったとしても強い負担でなければ、ハーモニーは美しく、パフォーマンスは上がるということになります。

スポーツ競技などでパフォーマンスを上げるには偏った考えではうまくいきません。筋肉をムキムキに鍛えればいいのかというとそうではありません。メンタルの問題も含めて、複合的に能力を上げていく必要があります。その上でトレーニングや練習をすることでハーモニーは美しくなるわけです。

あれもいい、これもいい、すべてがいいというのが理想です。

その反対にあれもダメ、これもダメ、ほとんどダメというのでは生活していくこと自体が苦痛になってしまいます。

しかし、多くの場合、パフォーマンスを下げることは、自分で原因をつくっているのではないでしょうか。

コンビニに並んだ加工食品を普通に摂っていたり、コーラなど身体を酸性に傾けるようなものを平気で飲んでいたり、オメガ3以外の油を摂っていたり、そんなことばかりしていないでしょうか。疲れ切った肝臓、膵臓、腸などの内蔵は頑張った挙げ句に機能を果たすことができなくなり病気を引き起こします。

そうなったらどうしますか?

「そうだ病院いこう」ってコマーシャルじゃありませんけれども、必ずそうなりますね。そして完璧な特効薬を求めて行くわけですが、世の中にそんなものはほとんどありません。特効薬には必ず副作用があります。ピンポイントで効かせれば効かせるほど副作用が出るのです。

予防にお金と時間を使っている人はどれだけいるでしょうか。

634bodysalon(むさしボディサロン)に来ていただいている継続のクライアントはみな予防に心がける大変クレバーな方ばかりです。

病気や不具合になってハーモニーできなくなる前に、事前に鉄壁を築いているわけです。初めていらしたときは皆さん痛みを抱えて、肩こりがひどいとかぎっくり腰になっちゃったとか、首を寝違えてしまったとか、そういう悩みでお見えになりますけれども、最終的には予防とリラックスを求めていらっしゃるようになります。

個人がハーモニーしていれば、それに関わる、家庭や会社や学校なども、よりハーモニーしやすくなるでしょう。

不調、不具合は気になったときに、早めに処置をすることがよいと思います。虫歯になって歯医者さんに行く前に、予防をする方がいいですよね。

今日もご精読ありがとうございました。

ハーモニーを大切にする634bodysalon(むさしボディサロン・整体・武蔵村山市)の阿部泰志でした。

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